MOIKA GALLERY

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東 亨 | RYO AZUMA

あずま りょう

” 金属オブジェ “

 

路上で採集した銅板やブリキ、錆びた鉄といった都会の漂流物を素材としてオブジェを制作する。

このシリーズは、香具師(露天商)の隠語で金物や灯りを示す「てっかり」と呼ばれる。「道具」としての機能が消滅した漂流物は、東を通して、新たに「素材」として見出され、その手が加わることで「てっかり」に成る。

東は「素材」と「技」との関わり方から「工芸」の新たな地平線を見出している。

1988 三重県に生まれ、大阪在住。

 

◆《 個展 》

2017
「香具師の標具」 OUTBOUND

2018
「金属のアフォーダンス」 うつわノート

 

◆《グループ展 》

2018
「忘草」 gallery NAO MASAKI

 

◆《 受賞 》

2013

「TALENT」 特別賞 ミュンヘン

 

2018

「高岡クラフト2018」 市長賞

 

◆《 掲載 》

2017

「工芸青花」7号 新潮社

WORKS

てっかり(2018ratm001)

《 作家・東 亨からコメント 》

ドラム缶をハンマーで叩いて作りました。
ドラム缶の胴の部分です。上下の蓋を抜いて、それも作品にしました。

ドラム缶は、近所(大阪・堺市)の鉄鋼所から頂きました。一度に4〜5つくらいドラム缶を仕入れて作ったと思います。
この作品は、布っぽくて、使い古された雰囲気ですね。

ドラム缶は、中国のタグがついてるから、日本製ではないかもしれない。旋盤(金属を回転させて切削加工をすることで形を作ること)工場だったので、旋盤される素材を入れるためのドラム缶じゃないかと思います。工場では、ドラム缶が山積みになってました。

板が分厚いので、作るのにはすごい力が要るんですよね。大きいハンマーで、体全体を使って叩きました。
上下の蓋を分解するために切ってるので、表面が錆びてますが、切り口が新しいのが面白い。
錆は、外に出して雨に晒して錆がよく出るまでしばらく置いておきました。

穴はもともと空いてました。工場でもドラム缶を外に出していたので、ドラム缶の中に水が溜まらないように穴を開けてたようです。ふつう日本ではドリルで穴を開けるんですが、これも穴が粗いのが特徴的です。金属作家の僕もどうやって開けてるか分からない。杭でボーンと開けたんですかね。かなりのハードワークです。

立てたり、伏せて台座にしたり、中にお花を入れたり。いろいろな使い方ができますね。